インドが新たな経済対策発表、100億ドルの需要創出見込む

[ニューデリー 12日 ロイター] – インド政府は12日、新型コロナウイルス流行で打撃を受けた経済を支援するための消費者需要刺激策を発表した。フェスティバルシーズン中に連邦政府職員の一部賃金を前倒し支給するほか、資本支出拡大も盛り込んだ。

ニルマラ・シタラマン財務相はブリーフィングで、道路・港湾・防衛プロジェクトに追加で2500億ルピー(34億1000万ドル)支出するほか、2021年3月31日よりも前にインフラ向けに支出するための期間50年無利子融資1200億ルピーを州政府に提供すると述べた。

同相は「これら全ての措置により、さらに7300億ルピー(99億6000万ドル)の需要が創出されるだろう」とした。

3月に厳しいロックダウン(都市封鎖)を導入したモディ政権は、支出が増えるフェスティバルシーズン(10月から3月まで)を控え、経済活動の全面的な再開を目指している。

財務省の担当者は記者団に対し、今回の経済対策で連邦政府による追加の借り入れは不要との見通しを示した。連邦政府は先月、今年度(2020年4月─21年3月)の借り入れ目標を修正後の12兆ルピー(1637億8000万ドル)で維持すると表明。従来の目標は7兆8000億ルピーだった。

インドの新型コロナ感染者数は累計712万人を突破し、米国に次ぐ多さとなっている。死者数は10万9150人。

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