薬局に並ぶ薬品。イメージ写真(Joe Raedle/Getty Images)

山東省の公務員、同僚らに2年間「メス豚用ホルモン剤」投与、職場に強い不満

中国山東省乳山市で、幹部任用制度に不満を持つ同市職員は、2017年から同僚らが使うウォーターサーバーに、メス豚の発情誘起に使用されるホルモン剤を混入していた。健康異常を訴える同僚が相次ぎ、同職員が逮捕された。事件の背景には、共産党が長年、国民に植え付けた「恨む」という洗脳教育がある、との見方がある。

中国インターネット上ではこのほど、乳山市統計局の男性職員がネット上で購入したホルモン剤を水で薄めてから、注射器を使って、局内の各オフィスに設置されたウォーターサーバーに入れ続けていたとの投稿があった。中国紙・瀟湘晨報が10月26日、乳山市警察当局に情報を確認したところ、当局は「今この事件を捜査している」とした。

SNS上の投稿によると、同男性職員は2017年8月からホルモン剤を注入し続けた。ウォーターサーバーを利用した局長や職員らは「体重が急激に増えた」。さらに、「男性職員や局長らは昼間でも興奮していて、顔が常に赤く、座っていても汗をかいてしまう。女性職員も次々と妊娠していた」「閉経したはずの50代の女性職員にまた生理がきた」という。

「局長が病院で検査を受けたところ、体内の3種類のホルモンが基準値を大幅に上回った。不審に思った局長が、局内のゴミ箱から、破棄されたホルモン剤の小瓶を見つけ、警察に通報した」

乳山市警察当局によると、2019年7月に通報を受け、同男性職員について捜査を開始した。中国紙・封面新聞によれば、警察当局の担当者は、同職員が投与したのはホルモン剤に間違いないが、「メス豚の発情誘発に使うホルモン剤であるかは不明だ」とし、また「ネット上の投稿は大げさに書いてある」と指摘したという。

SNS微博では、ネットユーザーの多くはこの卑劣な犯行に呆れ、「人がすることではない」「社会をどれほど恨んでいるの?」「どうして同僚を巻き込む必要があったのか」などと批判した。また、一部は「ホルモン剤の薬効は高いのに、どうして国内の病気治療薬の効能は低いのか」と皮肉った。

江蘇省人権活動家の張建平氏は米ラジオ・フリー・アジア(RFA)に対して、同事件は中国公務員の幹部登用制度の不透明性を反映したと指摘した一方で、犯行を及んだ男性職員について「道徳観を完全になくした」と批判した。

湖北省の住民である高親さんは、「あの職員は、仕事上、上司に不満があったかもしれない。しかし、共産党の『恨む』という洗脳教育を受けた結果、同僚まで傷つけた。これは、将来の中国の縮図だ。洗脳教育を受けた結果、多くの中国人は道徳観が崩れた」とRFAに語った。

(翻訳編集・張哲)

関連記事
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
神韻2018年のダンスの演目『覚醒』では、古代の兵士が伝説の莫高窟(ばっこうくつ)で贖いを求める場面があります。366年に作られ、「敦煌千佛洞」としても知られる莫高窟には、興味深い物語がまつわります。この神秘なる聖なる場所を目指して、数世紀にわたり多くの者が巡礼し、敬虔を示し、壮麗な光景を自分の目で目撃しているのです。
自然死はまあ大丈夫だが、それよりも悪いのは、中国の実験室で漏れ出たコロナで何百万人もの死者を出したことだ。さらに悪いことに、その費用はすべて自由世界の税金で賄われている。中国が新たな感染症災害を招くと確信。 アメリカは、中国製の次の「殺人鬼」の誕生に資金を提供したり、協力したりすべきではない。
旧正月は、家族の再会を祝って団欒し、新たな一年への希望を抱く時です。お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃん、叔父叔母、離れて暮らす親戚に電話をかけて、「新年快楽!」「過年好!」と旧正月を祝います。
今年の旧正月は2月10日から。神々や先祖を敬い、伝統に基づき、家をきれいにして新しい服を着て、新年を祝います。日本では江戸時代まで太陰太陽暦を採用していましたが、明治政府がこれを廃止し、西暦のカレンダーになっています。今日、「明けましておめでとうございます」と言われても、ピンとこない人は多いかもしれませんが、沖縄や奄美大島の一部はいまも旧暦に基づいた祝い事が行われています。