カナダ国会では、野党・保守党の提出した中国の干渉に対抗する政策を求める動議が通過した。8月、国会内で記者会見する保守党オトゥール党首(DAVE CHAN/AFP via Getty Images)

カナダ国会、中国の干渉に対抗する政策求める動議が通過

カナダ国会では11月18日、中国共産党による対カナダ外国干渉をはねのける政策を求める保守党の動議が可決した。動議には、中国の華為技術の次世代通信規格5Gのネットワーク構築を禁止するか、30日以内に決定するよう政府に求める内容も含まれる。

法的拘束力のないこの動議は、賛成179、反対146で通過した。​主に、新民主党(NDP)とケベック政団(Bloc Quebecois)により提出された。この動議に賛成した与党・自由党の議員は5人にとどまっている。

動議提出の前、​野党・保守党の党首であるエリン・オウトゥール(Erin O’Toole)氏は17日、議会の記者会見で、中国との関係について新たな戦略を作るため、動議の通過を望むと答えた。トルドー政権は、カナダへの圧力に立ち向かうのに十分な行動をとっていないと付け加えた。

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