2020年9月24日、中国バイオ医薬品会社、シノバックが開発中のワクチン「コロナバック」(Kevin Frayer/Getty Images)

<中共ウイルス>ウガンダで中国人労働者47人感染、出国前ワクチン接種済か

東アフリカのウガンダにある中国大使館は12月5日、現地のインド企業に勤務している中国人従業員47人が、中共ウイルス新型コロナウイルス)に集団感染したと発表した。

中国政府系メディア「中国新聞社(中新社)」7日付によれば、同大使館は中国人従業員47人がPCR検査を受けた結果、全員が陽性だった。そのうちの一部は無症状感染者だという。

中国国内では、今年6月中旬以降、国有企業の中国医薬集団(国薬集団、シノファーム)は、出国者や企業の海外駐在員などに、中共ウイルスのワクチン投与を始めたと報じた。

ニュースサイト「澎湃新聞」11月19日付は、シノファームは同月18日ウェブサイト上で、同社党委員会書記兼会長の劉敬楨氏へのインタビュー映像を公開したと伝えた。劉氏は、中国当局がワクチンの「緊急使用」を許可したため、同社はすでに100万以上の人に投与したと明らかにした。劉氏は、一部の人に軽い副反応が見られたが、有害事象が起きた報告は受けていないと強調した。同氏によると、11月中旬までに出国した中国人5万6000人がワクチンを接種した。「感染事例はまだない」という。劉会長は、同社が開発している2種類のワクチンの第3相臨床試験はエジプト、ヨルダン、ペルー、アルゼンチンなどの10カ国で行われているとした。

ウガンダで感染した47人はこの5万6000人のうちに含まれているとみられる。

(翻訳編集・張哲)

 

関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。