米民主党、上院3議員が就任 副大統領とあわせ実質支配

[ワシントン 20日 ロイター] – 米上院で20日、民主党の3議員が宣誓就任し、民主党は定数の半分の50議席を確保した。上院では賛否同数の場合に上院議長を務める副大統領が決定票を握るため、同日に宣誓就任したハリス副大統領の決定票と合わせて民主党が上院を実質支配することになった。

民主党がホワイトハウスと上下両院の双方を支配するのは10年ぶり。

新たに就任したのは、1月5日のジョージア州決選投票で勝利したジョン・オソフ議員とラファエル・ワーノック議員、また副大統領就任に伴いカリフォルニア州選出上院議員を辞職したハリス氏の後任のアレックス・パディラ議員。

州務長官だったパディラ議員(47)は、ラテン系米国人として初めてカリフォルニア州選出の上院議員を務める。

牧師だったワーノック議員(51)はジョージア州選出で初の黒人上院議員となった。

ジョージア州選出で初のユダヤ系上院議員となったオソフ議員(33)はバイデン氏に次ぐ史上2番目の若さで就任。バイデン氏は1973年、30歳で上院議員となった。

民主・共和両党の議席数が同数となった上院の議会運営を巡り、多数派政党となった民主党のシューマー院内総務と少数派政党に転じた共和党のマコネル院内総務は「パワーシェアリング協定」の締結を協議している。

上院で両党の議席数が同数となった2001年に結ばれた「パワーシェアリング協定」では、決裁票を投じる副大統領が常に議会に出席するわけではないことを踏まえて、委員会の人数を均等に配分し、両党の利益を均衡させるよう議事運営を行うとした。

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