新疆ウイグル自治区で綿花を採集する女性(AFP/Getty Images)

カナダ政府、強制労働製品の輸入禁止 ウイグル人権問題に対応

中国新疆ウイグル自治区における中国共産党の人権侵害に関連して、カナダ政府は1月12日、国内企業がこの人権侵害に加担しないよう商業活動の包括的な取引規制などを発表した。カナダが関わる国際サプライチェーンに強制労働が含まれれば輸入禁止にすること、企業の倫理基準を順守する宣言に署名することなどが含まれる。

カナダ政府は、中国当局は同自治区で「テロ」や「宗教的過激主義」に対抗するという名目で、ウイグル人に対して監視、恣意的拘留、拷問や虐待、強制労働などの人権侵害を加えていると指摘した。さらに、新疆から中国各地に強制労働者を大量に移送するなど、人権侵害は全国で行われていると強調した。

フランソワ・フィリップ・シャンパーニュ外務大臣とメアリー・ン中小企業・輸出促進・国際貿易大臣は12日、共同で、ウイグル人の人権状況に関連する包括的な措置を発表した。次の7つの対策が中心となる。

▶ 続きを読む
関連記事
カナダのアニタ・アナンド国防相は19日、ハリファックス国際安全保障フォーラム(HFX)で、インド太平洋地域にお […]
カナダ自由党のジュディー・スグロー議員は17日、今秋の台湾訪問計画を明らかにした。欧米や日本など国交を結ばない […]
米ワシントン州シアトル市のスティーブン・キー(Steven Quay)医師は今月3日、上院の公聴会に出席し、中 […]
カナダ情報機関の高官はこのほど、ブリティッシュ・コロンビア州グレーターバンクーバー地区の現職市長や議員らと会談 […]
ロシアが2月24日、ウクライナへの軍事侵攻に踏み切ったことを受け、在中国カナダ大使館は3月1日、敷地の外壁に「ウクライナを支持する」「ウクライナと共にいる」と同国への支持を訴える中国語のメッセージを張り出した。