新型コロナ起源巡る全ての仮説、一段の検証必要=WHO事務局長

[ジュネーブ 12日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は12日、新型コロナウイルス起源を探る調査について、依然として全ての仮説に対する答えは出ていないとの認識を示した。

新型コロナの起源を探るため、中国湖北省武漢市を訪問していたWHO調査団は今週調査を終え、武漢ウイルス研究所からウイルスが漏えいした可能性は極めて低いとし、これ以上の検証は必要ないとの見解を示した。

テドロス事務局長は、特定の仮説が排除されたのではという疑問が出ていることを受け、「全ての仮説をさらに検証する必要があると確認したい」と述べた。武漢で行われた調査作業の一部が調査団の権限や範囲外だったと強調した上で、新型コロナ起源の理解を深める上で重要な情報を得られたとした。

調査団の概略報告書は早ければ来週、最終報告書も数週間以内に公表される見通し。

また、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は12日、WHO調査団からの情報として、中国が新型コロナ感染初期の患者の個人データや原資料を調査団に開示することを拒否していたと報じた。

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