東北地方で震度6強の地震、各地で停電 東日本大震災の余震と気象庁

[東京 14日 ロイター] – 気象庁によると、13日午後11時08分ごろ、東北地方で最大震度6強の地震があった。福島県の中通りと浜通り、宮城県南部で震度6強を観測したほか、宮城県北部、宮城県中部で震度6弱、福島県会津、栃木県北部、栃木県南部で震度5強を観測した。津波による被害の心配はないとしている。

気象庁は14日未明に会見し、10年前に東北から関東を襲った東日本大震災の余震と考えられるとした。今後1週間程度、最大震度6強程度の地震に注意するよう呼びかけた。

震源地は福島県沖で、震源の深さは55キロ、地震の規模を表すマグニチュードは7.3と推定される。各地の原子力発電所に異常が発生したとの情報は確認されていない。

政府は首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置し、情報を収集している。

加藤勝信官房長官は13日深夜に1度目の会見をし、菅義偉首相が早急に被害状況を把握し、災害応急対策に全力で取り組むよう指示したことを明らかにした。14日午前1時過ぎに行った2度目の会見では、福島県伊達市内で建物に被害、宮城県塩釜市で火災が発生していることを明らかにした。また、福島県を走る常磐自動車で土砂崩れが起きたという。

加藤官房長官によると、複数の火力発電所が稼働を停止。一時は東京電力<9501.T>管内で86万戸、東北電力<9506.T>管内で9万戸が停電した。その後はそれぞれ78万戸、7万戸まで減少している。

<原発に異常なし>

東京電力によると、福島第1、第2原発、新潟県の柏崎刈羽原発への影響は今のところ確認されてない。東北電力によると、宮城県の女川原発、青森県の東通原発と六ケ所村の再処理施設も異常はないという。

NHKによると、茨城県内の原子力関連施設でも異常があったという報告はない。

東日本旅客鉄道(JR東日本)<9020.T>によると、地震の影響で停電が発生したため、東北、上越、北陸の各新幹線が一部区間で運休していたが、上越、北陸新幹線はその後運転を再開した。

*気象庁の会見内容などを追加しました。

2月13日 気象庁によると午後11時08分ごろ、東北地方で最大震度6強の地震があった。福島県の中通りと浜通り、宮城県南部で震度6強を観測したほか、宮城県北部、宮城県中部で震度6弱、福島県会津、栃木県北部、栃木県南部で震度5強を観測した。写真は地震で壁の一部が崩れるなど被害を受けた建物。13日、福島市で撮影(2021年 時事通信)

2月13日 気象庁によると午後11時08分ごろ、東北地方で最大震度6強の地震があった。福島県の中通りと浜通り、宮城県南部で震度6強を観測したほか、宮城県北部、宮城県中部で震度6弱、福島県会津、栃木県北部、栃木県南部で震度5強を観測した。写真は地震で壁の一部が崩れるなど被害を受けた建物。13日、福島市で撮影(2021年 時事通信)
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