トランプ氏 対イランで核使用否定 「打ち破るのに通常戦力で十分」

2026/04/24 更新: 2026/04/24

トランプ米大統領は今月23日、ホワイトハウスでの記者会見で、イランに対する軍事行動において核兵器を使用する考えはないと明言し、米軍の通常戦力のみで相手の軍事力を打ち破るには十分だと強調した。また、イランとの和平合意については拙速を避け、長期的な安全を確保する「恒久的」な合意を目指す姿勢を改めて示した。

「通常戦力で撃破」と強調

記者団から核兵器使用の可能性を問われたトランプ氏は「その必要は全くない」と否定。「核兵器を使う理由はない。核を使わずとも、われわれは通常戦力で彼らを完全に打ち破った」と述べた。さらに「私はそれを使わない。誰であれ核兵器の使用は決して許されるべきではない」と語り、核使用に強く否定的な立場を示した。

また、核兵器が使用されれば中東全体が壊滅的打撃を受ける恐れがあると指摘し、米国の戦略の中核はイランが核兵器を決して保有できないようにすることだと強調した。「核兵器ほど中東を破壊するものはない。イスラエルを含めてだ。ミサイルを持つ勢力による欧州への攻撃も深刻だ」と述べ、「現時点では米国本土には届かないが、阻止しなければ将来的には到達する可能性がある」と警戒感を示した。

「恒久的合意」を追求

イランとの長期的な和平合意に向け、どの程度待つ用意があるかとの質問に対しては、「急がせないでほしい」と応じた。現時点でも短期的な合意は可能としつつも、「過去の轍を踏みたくない。本当に安定し持続する合意を望む」と述べた。

トランプ氏は、イラン軍の状況について「完全に敗北した」との認識を示し、海軍、空軍、防空システムはいずれも機能をほぼ喪失したと主張。米軍は計画された軍事目標の約75~78%を攻撃し、イランの港湾を完全に封鎖したことで経済も深刻な打撃を受けていると説明した。

その上で「最善の合意を実現したい。今すぐでも合意は可能だが、それでは大きな成果を得た段階で手を引くことになる。彼らは再建に20年はかかるだろうが、私はそれを望まない」と述べ、「合意は恒久的なものでなければならず、イランが二度と核兵器を取得できないようにしたい」と強調した。

航行の自由では強硬姿勢

核問題では慎重な姿勢を示す一方で、ペルシャ湾における航行の自由の確保については強硬な立場を維持。トランプ氏は、イランの小型艇がホルムズ海峡で機雷を敷設し航路を脅かす場合、米軍に対し致命的な打撃を加えるよう命じたことを明らかにした。

同地域では緊張が続いており、米軍は最近、石油密輸の疑いがあるタンカーを拿捕。これに対抗してイラン側は貨物船2隻を攻撃・拿捕したとされる。

陳霆
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