トランプ氏弾劾裁判で有罪票の共和党議員、地元党組織が非難決議

[ワシントン 15日 ロイター] – ノースカロライナ州の共和党中央委員会は15日、トランプ前大統領の弾劾裁判で有罪票を投じた同州選出のリチャード・バー上院議員への非難決議を全会一致で可決した。

同委は、トランプ氏の弾劾が「米国憲法の外」にあるとの見解で「共和党の圧倒的多数」と一致していると表明した。バー氏は3期目の同州選出議員で2022年の選挙で再選を目指さない考えを示している。

上院は13日、連邦議会占拠を巡るトランプ前大統領への弾劾裁判で無罪評決を下した。有罪支持57票に対し無罪は43票で、必要な3分の2に届かなかった。共和党議員50人のうち7議員が有罪票を投じた。

ルイジアナ州共和党執行委員会も13日に、有罪に投票したビル・カシディ上院議員への非難決議を可決。ペンシルベニア州共和党のトップ、ローレンス・タバス氏は有罪に投票したパット・トゥーミー議員を公の場で批判している。

他に有罪に賛成したのはスーザン・コリンズ、リサ・マコウスキー、ミット・ロムニー、ベン・サスの4議員。

共和党はトランプ氏が1月20日に退任して以来、内部に亀裂が生じている。多くの同党議員は公式にトランプ氏への忠誠をなお示し、同氏の支持基盤を重視しているが、上院共和党トップのマコネル院内総務などトランプ氏を公の場で批判している議員も出ている。

マコネル氏は15日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に寄稿した意見記事でトランプ氏に「道義的責任がある」のは疑問の余地がないと改めて表明。「トランプ氏支持者が議事堂を襲撃したのは、同氏が世界最大のメガホンで錯乱したうそを叫んだからだ。騒乱時とその後の同氏の行動も不道徳だった」と辛辣に批判した。

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