米国の高校生は秋までにワクチン接種、小学生は来年初め=ファウチ氏

[ワシントン 7日 ロイター] – 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は7日、米国の高校生は秋までに新型コロナウイルスワクチンを接種できるとの見通しを示した。また、より低学年の生徒は来年初めにも接種が可能になる公算が大きいとした。

ファウチ氏はCBSに対し「高校生は秋学期までに接種できる可能性が非常に高いとみている。学期の初日ではないかもしれないが、秋の早い時期にはできるだろう」と語った。

小学生については、安全性に関する研究完了後、来年第1・四半期までに接種の準備が整う公算とした。

ファウチ氏は、米疾病対策センター(CDC)が「向こう数日中」にも、既に接種を受けた人を対象に感染対策の指針緩和を発表するとの見方を示した。一方、まだ接種を受けていない80%超の国民には引き続き感染対策を徹底するよう呼び掛けた。

米国は現在、1日当たり平均210万人にワクチンを接種している。

1日当たりの新規感染者数は6万─7万人で下げ止まっており、ファウチ氏はこれについて、受け入れられない水準とした。その上で、変異株が現れる中で感染再拡大を防ぐためには、マスク着用義務などの予防策を維持する必要があると強調。

ニューヨーク市周辺で新たな変異株の感染が広がっており、感染力が「かなり強い」ことや、モノクローナル抗体やワクチンが提供する防御を幾分すり抜けることが判明しつつあると警鐘を鳴らした。

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