ファイザーのコロナワクチン、ブラジル変異株に中和効果=研究

[ニューヨーク 8日 ロイター] – 医学専門の米誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに8日掲載された研究結果によると、米ファイザー/独ビオンテックの新型コロナウイルスワクチンに、ブラジルで感染が急拡大している変異株を中和する効果が見られた。

両社とテキサス大学医学部の研究者が実施した同研究では、ブラジルで最初に確認された感染力の強い変異株の突起(スパイク)部分と同じ遺伝情報を持つ人工合成版のウイルスを使用。ワクチンを投与された人から採取した血液に中和作用が確認された。

研究者らは、中和効果について、昨年から見られている従来の新型コロナウイルスに対するものと同程度だとしている。

ウイルスが細胞を感染させる時に利用されるスパイクは、多くのワクチン開発で重要視されている。

ファイザーはこれまでに発表した研究結果で、同社とビオンテックのワクチンが、英国や南アフリカで最初に見つかった感染力の強い変異株にも中和効果を示したと明らかにしている。ただ、南アの変異株はワクチンが誘発する抗体を減らす可能性がある。

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