ノルウェー議会にハッカー攻撃、データ盗まれる 昨年に続き

[オスロ 10日 ロイター] – ノルウェーの当局者は10日、同国議会のコンピューターがハッカー集団の攻撃を受け、データが盗まれたと明らかにした。

議会はハッカーの正体は不明とし、米マイクロソフトの企業向け電子メールソフト「エクスチェンジサーバー」の脆弱性を利用したと説明。「これは国際問題だ」と述べた。

ノルウェー議会のトロエン議長は記者会見で、今回の攻撃は昨年発生した攻撃より深刻と指摘。「これはわれわれの民主主義に対する攻撃だ。(9月の)議会選挙を控え、新型コロナウイルス感染流行に対応している時期に攻撃が仕掛けられた事実は、その深刻さを浮き彫りにしている」と述べた。その上で、どの情報が盗まれたかの調査を進めていると説明した。

昨年の攻撃は9月に公表され、ソーライデ外相は10月、攻撃はロシアによるものと発表。ロシアは否定している。

議会は現段階で昨年と今回の攻撃の関連性を示す根拠は見つかっていないとしている。

マイクロソフトはコメント要請に応じていない。

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