香港、中国製コロナワクチン導入 9日間市民3人死亡
香港では今月9日までに、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発した中共ウイルス(新型コロナウイルス)ワクチンを接種した市民3人が死亡したことがわかった。香港政府は、同ワクチンの接種を中止していない。
香港政府は2月中旬、第3相臨床試験のデータが発表されてないにもかかわらず、シノバック社のワクチン導入を許可した。2月19日、第1陣の約100万回分のワクチンが香港に到着した。2月26日から接種が始まった。
2月26日に接種した男性市民(63)は、28日に呼吸困難で病院に駆け込んだが、当日亡くなった。また女性市民(55)は今月2日に接種し、6日に死亡。さらに3日に接種を受けた男性市民(71)も、8日に死亡。
香港の新型コロナワクチン臨床事件評価専門家委員会は、亡くなった3人は糖尿病や高血圧症などの基礎疾患があったため、死因はシノバック社のワクチンとは無関係との見方を示した。
香港政府の発表では、8日までに、香港市民10万3800人が新型コロナワクチンを接種した。うち、10万1700人はシノバック社のワクチンを、残りの2100人はドイツのビオンテック(BioNTech)社のワクチンをそれぞれ受けた。
また、香港衛生署は7日、同日午後4時までに、ワクチン接種後に重いアレルギー反応のアナフィラキシーを発症し入院を必要とする市民は45人いる。16人の市民には頭痛や倦怠感など軽い副反応がみられたと発表した。
一方、市民3人の死亡後も、香港政府は同ワクチンの接種を中止しておらず、接種対象を学校の教職員や建築現場の従業員などに拡大しようとしている。
(翻訳編集・張哲)
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