スパイ罪のカナダ人、中国で公判開始 加首相「透明性ない」

[丹東(中国)/オタワ 20日 ロイター] – 中国で2018年にスパイ容疑で逮捕・起訴されたカナダ人企業家、マイケル・スパバ氏の公判が19日、遼寧省丹東市の中級人民法院(地裁)で非公開で行われた。

中国当局は、カナダ当局が米国の要請を受けて中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)を逮捕した直後、スパパ氏を拘束。カナダの元外交官マイケル・コブリグ氏も同様の容疑で逮捕された。

人民法院は声明で、スパパ氏と弁護士が出廷し、後日に判決期日を設定すると明らかにした。

カナダ当局者によると、国家安全保障を巡る罪状のため、カナダ人や外交官は出廷を認められなかった。コブリグ氏も22日に北京で公判が行われる予定。

カナダのトルドー首相は、中国側が裁判へのアクセスを妨害していると指摘。透明性がないまま秘密裏に行われていることに失望しているとし、「全く受け入れられない」と批判した。

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