東京地検、ゴーン被告逃亡手助けの米親子を起訴 犯人隠避罪で

[東京 22日 ロイター] – 東京地検特捜部は22日、日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン被告(67)の国外逃亡を手助けしたとして、米陸軍特殊部隊グリーンベレーの元隊員で米国籍のマイケル・テイラー容疑者(60)と、息子のピーター容疑者(28)を犯人隠避罪で起訴した。

東京地検の山本裕史次席検事は同日会見し、両容疑者の身柄を引き渡した米捜査当局の協力に「感謝している」と述べ、ゴーン被告に対しては、裁判を受けさせるためにできる限りの方策をとる意向を示した。

発表によると、両容疑者は2019年12月29日、会社法違反などの罪で起訴されていたゴーン被告が海外渡航禁止の条件で保釈中であることを知りながら、同被告の荷物を東京都港区の住居から六本木のホテルまで運び、同被告に受け渡すとともに、着替えなどの場所を提供した。さらに、大阪府内のホテルまで同被告を護衛し、同ホテルから音響機器用ケースに同被告を隠し、関西国際空港からプライベートジェット機内に乗せ、トルコ経由でレバノンに逃亡させたなどとしている。

米捜査当局は昨年5月、日米間の犯罪人引き渡し条約に基づき、米国のテイラー親子を逮捕した。米連邦地裁が9月、日本への身柄引き渡しを認める判決を出し、米国務省が10月に引き渡しを承認。親子の弁護側は移送差し止めを申し立てたが、今年2月に棄却された。特捜部は今月2日、米国からの身柄引き渡しを受けて親子を逮捕した。

(ティム・ケリー、白木真紀 編集:田中志保)

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