スペインへの外国観光客、コロナ禍前の半分に回復と期待=政府
[パルマ・デ・マヨルカ(スペイン) 22日 ロイター] – スペイン政府は22日、外国人観光客の訪問が今年、新型コロナウイルス感染流行前の半分程度まで回復する可能性があると期待していることを明らかにした。
ドイツが帰国者に対する規制を緩和し、スペインのマヨルカのビーチには休暇を楽しむドイツ人観光客が多数訪れている。
スペインは世界で2番目に多くの観光客を受け入れていたが、コロナ禍の移動規制で昨年の観光客渡航が80%減少し、1969年以来最低の1900万人となった。
マロト産業・通商・観光相は、通信社エウロパ・プレスが主催したイベントで、「おそらく理想の目標は、2019年の半分の水準を回復することだ」と述べた。
シンクタンクのフンカスの推計によると、昨年観光がスペイン経済に占めた割合は4─5%と、19年の約12%から大きく縮小した。その結果、バレアレス諸島などの地域で多くの企業が厳しい状況に置かれている。
ドイツは先週、スペインでの感染率が徐々に低下しているとしてバレアレス諸島からの帰国者に対する隔離義務を解除。数万人の観光客が訪れ、地元で複雑な反応を招いている。
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