ロシアと中国、安保理常任理事国サミットの開催を要請

[モスクワ/北京 23日 ロイター] – ロシア、中国両政府は23日、共同声明を発表し、国連安全保障理事会の常任理事国による首脳会議(サミット)を開催すべきだと主張した。

両国は政治的な混乱が広がっていると指摘。ロシア政府は米国が破壊的な行動を取っていると批判した。

中ロの外相会談後に発表された共同声明は「政治的な混乱が広がっており、世界の安定を維持するため、人類共通の問題を解決する方策について直接対話を確立する国連安保理常任理事国によるサミットが特に必要だ」としている。

共同声明は、ロシア外務省のウェブサイトに掲載された。ロシア政府は、以前から常任理事国によるサミットの開催を主張してきた。

共同声明では、米国を名指ししていないものの、タス通信によると、ロシアのラブロフ外相は、中国の王毅外相との会談後に会見を開き、米国の行動に不満を表明。米国は冷戦時代の軍事・政治同盟に依存して、国際法の構造を破壊しようとしていると述べた。

共同声明は、ロシアと中国の内政に干渉しないよう他国に要求。ラブロフ外相は、ロシアと中国にとって欧米の制裁は受け入れられないと述べた。

タス通信によると、ラブロフ外相は、欧州連合(EU)についても、ロシアとEUの関係を破壊していると非難。ロシアは、EU加盟国各国との関係しか維持していないと述べた。

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