北朝鮮、25日に新型戦術誘導ミサイルを発射=KCNA

[ソウル 26日 ロイター] – 北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)は26日、同国が25日に新型戦術誘導ミサイルを発射したと伝えた。

KCNAによると、新型ミサイルは既存技術に基づき、弾頭重量を2.5トンに改善させたもの。試射した2発は600キロ離れた目標を正確に打撃したという。一方、日韓当局はミサイルが約420─450キロ飛行したとしている。

発射に立ち会った李炳哲(リ・ビョンチョル)朝鮮労働党書記は「この兵器システムの開発は国の軍事力を増強し、あらゆる種類の軍事的脅威を抑止するうえで非常に重要」と述べた。

国営メディアは、黒白に塗られたミサイルの打ち上げ時の様子を写した写真を公表した。

米ジェームズ・マーティン不拡散研究センター(CNS)のミサイル専門家は、北朝鮮が発射したミサイルが昨年10月の大規模軍事パレードで披露されたものではないかとみている。

CNSのジェフリー・ルイス研究員は、もしそうであれば、25日に発射されたミサイルは以前に発射実験が行われた「KN─23」ミサイルの改良型であり、「非常に大きな弾頭」を搭載したものである可能性が高いと指摘した。

「KN─23」は2019年5月に初めて発射された北朝鮮の短距離弾道ミサイル(SRBM)で、ロシアのSRBM「イスカンデル─M」に酷似していることから、他国の支援を受けて開発された可能性が指摘されている。

ルイス氏はまた、2.5トンの弾頭重量について、韓国が昨年8月に同国の最新SRBM「玄武(ヒョンム)4」が「世界最大」の2トンの弾頭を搭載していると発表したことに対抗したものかもしれないとの見方を示した。

KCNAは、今回の実験では、ミサイルの探知や撃墜を困難にする「低高度滑空型飛行モード」の能力が確認されたとしている。

また、KCNAの報道からは金正恩朝鮮労働党総書記が、ミサイル発射に立ち会わなかったことがうかがえる。

国営メディアは26日、金総書記が平壌で新型の旅客バスを視察している様子を捉えた写真を公開した。撮影日は不明。

金氏は、ミサイル・核開発を巡る国際的な制裁や自然災害、新型コロナウイルス感染予防策などで経済が打撃を受ける中、国民の生活水準を向上させると表明している。

*アナリストのコメントなどを追加しました

関連記事
バイデン政権は、イスラエルへの一部の軍需品の納入を遅らせている。ロイド・オースティン米国防長官は5月8日、上院歳出委員会の公聴会で、イスラエルによるガザ南部ラファ包囲の可能性を考慮し、国防総省がイスラエルへの武器輸送計画を一部見直していると発言した。
世界中で、授業中の携帯電話使用を禁止する学校が増加している。
有名なボクシングプロモーターであるドン・キングは、2024年の大統領選挙でドナルド・トランプ前大統領を支持している。トランプ前大統領は、大統領選挙キャンペーンを頓挫させる恐れのある一連の裁判に直面している。5月8日、92歳のキング氏はあるイベントで、トランプ前大統領に何か言うことはないかと尋ねられた。
2023年11月以来、共和党が支配する下院委員会は、1月6日に連邦議会議事堂で撮影された20,000時間以上の監視ビデオを公開し、今はなき1月6日特別委員会が長い間非公開にしてきた詳細を埋め始めた。
今年11月に行われる米国大統領選挙が、米国市民が決定権を持つ最後の選挙になるとイーロン・マスク氏が主張した。不法移民が有権者として流入するのを放置すれば、今後、米国のすべての選挙結果が彼らによって決定される可能性があるということだ。