米国務長官「同盟国の協力が重要」 米大統領はEU首脳会議に参加

[ブリュッセル 25日 ロイター] – ブリンケン米国務長官は25日、同盟国間の協力が近年例のないほど重要になっており、課題を解決するには、北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)との関係が必要不可欠になると述べた。

同長官は3日間の日程でブリュッセルを訪問。日程の最終日に述べた。欧州の多くの当局者は、同長官がトランプ前政権下で悪化した米欧関係の修復に乗り出していると指摘している。

同長官はベルギーのウィルメス外相と会談。「われわれの同盟とパートナーシップを再活性化する米国の決意を明確にする、という一つの目標を心に留めて、ここに来た」と述べた。

その後、バイデン米大統領は、ビデオ会議方式で開催されたEU首脳会議に参加。米大統領がEU首脳会議に参加するのは、2009年のオバマ大統領(当時)以来。

ホワイトハウスによると、バイデン大統領は「独裁ではなく民主主義で」ルールが決まる体制を米国とEUが確実にする必要があると主張。

EUのミシェル大統領も、米国と協力して世界中の民主主義を支持していく方針を示した。

ブリンケン長官は、ブリュッセルで米外交官に対し、新たな課題に対応するため、関係を修復し「近代化」したいと発言。具体的には、中国の台頭、新型コロナウイルス感染症、気候変動、ロシアの強硬姿勢や、テクノロジー分野でライバルに対して優位性を維持することを課題に挙げた。

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