中国海軍、台湾周辺で空母など演習 定期的に実施へ

[上海 6日 ロイター] – 中国海軍は5日遅く、空母「遼寧」など複数の艦艇が台湾周辺海域で演習を実施していると明らかにし、今後こうした演習を定期的に行う方針を示した。

「国家の主権や安全、開発利権を守る能力を高める」ことを目的とした「通常」の演習だとし、「今後、同様の演習を定期的に実施する」と表明した。

台湾国防部(国防省)は、周辺の空海域の状況を「完全に把握」しており、「適切に対処」していると述べた。国防部はこれより先、中国空軍が台湾の防空識別圏に再び侵入したと報告していた。

また、日本の防衛省は4日、遼寧など艦艇6隻が沖縄本島と宮古島の間の海域を通過したと発表している。

中国の環球時報によると、昨年就役した最新鋭駆逐艦「005型」の1番艦「南昌」も演習に加わっているという。環球時報は、空母と005型大型駆逐艦という構成が将来の空母任務の標準になるとしている。

遼寧とその姉妹艦「山東」はこれまで台湾近辺での演習や航行を行っている。台湾総統選と立法委員選挙を控えた2019年12月、山東は台湾海峡を通過している。

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