中国版GPS「北斗」、接続切れでドライバーが自殺 専門家「精度が劣っている」
中国河北省のトラック運転手がこのほど、中国版GPS、北斗衛星測位システム(以下は北斗)の接続切れで当局に罰金処分を科された後に自殺した。この出来事は大きな波紋を呼んだ。北斗の精度は米国の全地球測位システム(GPS)より劣っていると専門家は指摘した。
中国メディアの報道によると、トラック運転手の金徳強さん(51)は5日午後、同省唐山市豊潤区の過積載などを取り締まる検問所で、北斗への接続が切れているという理由で、トラックが差し押さえられ、2000元(約3万3500円)の罰金を科せられた。 金さんは、システムへの接続が切れたのは自分のせいではないと主張し、罰金を受け入れないと検問員に抗議した。しかし、両者間の話し合いが平行線となったため、金さんは検問所で殺虫剤を飲んで自殺した。
同じくトラック運転手として働いている金さんの兄は6日、メディアの取材に対して、「長時間運転を防ぐために、ドライバーはこの測位システムの設置を義務付けられた。もし、長時間運動があった場合、システムは警告してくれる。それがない場合は、システムから何も反応がないのだ。だから、接続が切れた時、それに気づかないことが多い」と話した。
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