チベットの光 (43) 法を求める心

 まもなくアバ・ラマがウェンシーに告げた。「怪力君、君も準備しなさい。私たちも出立することとしよう」

 アバ・ラマは家中にあった財産を洗いざらい、黄金、玉石、日用品等、そしてあらゆる仏像、経文、法器の一切をもっていくことにした。マルバ師父が賜ったもの以外、一切合財をもっていくことにしたのである。ただ、一匹の老いて痩せた羊は性情がよくなく、足手まといになるので置いていくことにした。

 「怪力君!」、アバ・ラマが緞子をウェンシーに与えて言った。「君はいい弟子だ。君はこの緞子を師父に供養したらいい」

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