米軍撤退後のアフガンの将来は誰も保証できない=大統領補佐官

[ワシントン 18日 ロイター] – サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は18日、FOXニュースの番組で、米軍撤退後のアフガニスタンで何が起こるかは誰も保証できないと語った。

バイデン米大統領は14日、米同時多発攻撃から20年を迎える9月11日までにアフガンに残る駐留米軍2500人を完全撤退させると正式表明した。5月1日に撤退を開始する。

サリバン氏は18日の番組で、アフガンが、2011年の米軍撤退後に過激派組織「イスラム国」(IS)の台頭を許したイラクの二の舞になるリスクを問われると、バイデン大統領はアフガンへの米軍再派遣を考えていないとした上で、「米軍撤退後にアフガンで何が起こるかは誰も保証できない」と語った。

オバマ政権はイラクでのIS台頭を受け、2014年に米軍の再派遣を余儀なくされた。

サリバン氏は「米国ができることはアフガンの治安部隊に訓練や装備を提供し、アフガンの政府と国民を支援することだった。われわれはそれを実施してきた。いまは米軍が帰還し、アフガンの人々が自国を守るときだ」と語った。

同氏はまた、米政府はアフガンにおけるテロリストの脅威を引き続き注視し、脅威に対応する能力を保有し続けると強調した。

一方、アフガンのガニ大統領はCNNのインタビューで、治安部隊には自国を防衛する能力が十分あるとの考えを示した。

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