ロシア、ウクライナ国境に軍部隊15万人超を集結=EU代表

[ブリュッセル 19日 ロイター] – 欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表(外相)は19日、ロシアがウクライナ国境付近とクリミア半島に15万人を超える軍部隊を集結させていると述べた上で、「状況がさらにエスカレートする危険性が明白だ」と危機感を示した。数字の根拠には触れなかった。

EUはこれより先に、外相会合でウクライナのクレバ外相から状況説明を受けた。

ボレル氏は、ウクライナ国境での軍備増強は過去最大規模であるとしながらも、当面は新たな経済制裁やロシア外交官の追放などは予定していないとした。

ウクライナのクレバ外相はEUに対し、ロシアに新たな制裁を加えるよう求めた。

一方、米国防総省はロシアの軍増強規模が2014年時を上回るとし、演習目的かどうか定かではないと指摘。

ある米当局者は匿名で、軍増強は数万人規模だとし、15万人以上という情報は知らないと述べた。

国務省のプライス報道官は声明で、黒海の一部海域で外国艦艇などの航行を制限するロシアの計画に懸念を示し、「ウクライナを不安定化させるロシアの一方的なエスカレートだ」と非難した。

ロシアは14年に併合したクリミア半島付近で外国の軍艦や「その他国家の艦艇」の移動を一時的に制限している。

*内容を追加しました。

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