テキサスやフロリダで下院議席増、米国勢調査受け 共和党有利に

[26日 ロイター] – 米国勢調査の新しい人口データに基づき、テキサス、フロリダ、ノースカロライナといった各州で下院の議席が増える見通しとなった。来年の中間選挙で共和党が民主党から下院を奪還する可能性が高まりそうだ。

国勢調査局は26日、米国の総人口が3億3144万9281人になったと発表。2010年から7.4%増え、10年間の伸び率としては史上2番目に低い水準となった。

今回のデータ発表は新型コロナウイルス流行の影響で数カ月遅れた。各州は国勢調査データを基に、選挙区の区割り作業を行う。向こう10年間の議会勢力を左右する可能性がある。

米国憲法の下、下院435議席および大統領を選出する選挙人団の票は人口に応じて50州間で分けられる。各州は少なくとも1議席を得る。

国勢調査局によると、テキサス州は来年に2議席上積みされるほか、フロリダ、ノースカロライナ、コロラド、モンタナ、オレゴンの5州はそれぞれ1議席増えることになる。

一方、ニューヨーク、カリフォルニア、イリノイ、ミシガン、オハイオ、ペンシルベニア、ウェストバージニアの各州はそれぞれ1議席失うことになる。国内で人口が最多のカリフォルニア州が議席を失うのは170年の歴史で初めて。

また、当局者によると、ニューヨーク州では人口があと89人多ければ議席を維持できたという。その場合はミネソタ州が議席を失うはずだった。

共和党が州議会を支配するテキサス、ノースカロライナ、フロリダといった州での議席増により、かろうじて過半数を握る民主党の下院支配は覆される可能性がありそうだ。

バージニア大学の選挙アナリスト、カイル・コンディク氏は「議席配分の見直しだけで共和党が数議席を獲得すると予想する」と述べた。

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