ミャンマー軍と少数民族の戦闘激化、数千人がタイに避難へ

[メーサリエン(タイ) 30日 ロイター] – ミャンマーのタイとの国境付近ではここ数週間、少数民族カレン族の武装組織とミャンマー国軍の戦闘が激化している。カレン族支援団体によると、今後数千人がタイに避難するとみられる。

タイには既に戦火を逃れて避難民が流入している。カレン族のある村人はロイターの取材に対して、家族と共に国境沿いのサルウィン川を渡り、今週タイに避難したと語った。

カレン・ピース・サポート・ネットワークは、サルウィン川のミャンマー側では、数千人の村人がシェルターに避難していると説明。フェイスブックへの投稿で「数日以内に、8000人以上のカレン族がタイに避難を強いられる。タイ国軍が避難を手助けしてくれることを願っている」と説明した。

武装組織「カレン民族同盟(KNU)」は27日、サルウィン川の西岸にある軍の拠点を占拠したと明らかにした。

カレン族は、13人の兵士と3人の戦闘員が死亡したと発表。ミャンマー軍は、タイとの国境付近で空爆を行った。

タイ外務省報道官によると、30日時点で既に2267人の市民がタイに避難した。タイは軍を強化し、国境へのアクセスを制限している。

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