米、7月上旬までに成人7割へワクチン接種 「20・30代は特に接種を」

[ワシントン 4日 ロイター] – バイデン米大統領は4日、7月4日の独立記念日までに国内成人の7割に最低1回の新型コロナウイルスワクチン接種を行うとともに、1億6000万人のワクチン接種完了を目指す新たな方針を示した。

予定通りに進めば、全人口の約半数がワクチン接種を受ける計算になる。

ホワイトハウスで記者団に対し「ワクチンが供給されている今、より多くの国民にワクチン接種を受けるよう説得することが焦点になる」とした上で、「もしこの取り組みが成功すれば、国民は通常の生活に戻るための重要な一歩を踏み出すことになる」と語った。

さらに「若い人たち、特に20代、30代の人たちの中には、自分にはワクチンは必要ないと考えている人がたくさんいるが、必ず予防接種を受ける必要があるとはっきり申し上げたい」と呼び掛けた。

当局者によると、現時点で1億0500万人の国民がワクチン接種を完了しているほか、成人の5割強に当たる1億4700万人が少なくとも1回の接種を受けている。

バイデン大統領は、食品医薬品局(FDA)の承認が得られ次第、12─15歳へのワクチン接種を開始する用意をしているとも強調した。現在は16歳以上が接種対象となっている。

FDAの承認が下り次第「直ちに行動する用意がある」とし、全米2万カ所の薬局が接種会場になると述べた。

こうした中、ホワイトハウスは4日、州ごとに割り当てられているコロナワクチンのうち、ある州で未発注のワクチンについては他の州でも利用が可能になると発表した。需要が最も高い地域にワクチンを効率的に行き渡らせるため、従来の方針を転換した。

*大統領の発言を追加しました。

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