イタリア、5月中旬に独自にグリーンパス導入 夏の海外旅行者誘致

[ローマ 4日 ロイター] – イタリアのドラギ首相は4日、新型コロナウイルスワクチン接種を証明する「グリーンパス(ワクチンパスポート)」を5月中旬から独自に発行すると表明し、外国人観光客に夏にイタリアに旅行するよう呼び掛けた。

ドラギ首相は20カ国・地域(G20)観光相会合終了後、観光客が再び自由に旅行できるよう明確でシンプルなルール作りが重要と述べた。

欧州連合(EU)は、ワクチン接種の終了や、検査で陰性だったことなどを証明するグリーンパスを6月中旬から導入する方針。

ドラギ首相は、6月半ばまで待たず、5月半ばに独自のグリーンパスを発行する方針を示した。

イタリアは、観光業が国内総生産(GDP)の13%程度を生む。今年も大半の期間、感染防止策として国内の移動は厳しく制限されている。政府は感染拡大が抑制される中、ワクチンパスポートを導入し夏に観光客を誘致したいと考えている。

イタリアは今年、G20の議長国を務める。4日のG20観光相会合は「旅行や観光の再開は世界経済の回復に不可欠」とする声明を発表した。

声明は、ワクチンパスポートに言及していないが、G20が「安全な国際移動のイニシアチブ」を支持し連携する意向を示した。

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