独首相「ワクチン特許放棄なら品質に影響も」、仏は米に輸出要求

[ベルリン 8日 ロイター] – ドイツのメルケル首相は8日、新型コロナウイルスワクチンの特許権放棄について、ワクチンの品質を損なう恐れがあるとして反対の立場を表明した。

特許権の放棄を巡る米国の提案を欧州連合(EU)として議論する用意があるかとの問いに対し「特許権を放棄しても、より多くの人々にワクチンを行き渡らせるための解決策にはならないという考えを私は明確にした」と答えた。

その上で「特許権を放棄し、品質が管理されなくなれば、好機よりリスクのほうが大きくなる」とし、製造元のほうが変異株に有効な修正を加えることができるとの見方を示した。

一方、フランスのマクロン大統領は同日、ワクチンとその原材料の輸出制限を米国は解除すべきだと訴えた。

ポルトガルで開かれたEU首脳会議の記者会見で、富裕国はワクチン供給能力を解放し、後進国を支援する必要があると述べた。

関連記事
国際人権NGO アムネスティ・インターナショナルが最近発表した報告によると、中国や香港出身の留学生が海外で人権活動に関わった場合、その家族が中共による脅迫や報復を受ける事例があることが指摘された。このような中共の国際的な弾圧の実態が、再び世界の関心を集めている。
WHOは、5月27日に開催される世界保健総会に先立ち、パンデミック条約の一部条項を緩和したが、アメリカの批評家たちは、これらの変更が政策に対する懸念を十分に解決していないと指摘している。
2020年以降、香港の自治が中国共産党によってさらに侵食されつつあるため、ワシントンは香港に対する政策を見直すよう求められている。米国のシンクタンクである「戦略国際問題研究所(CSIS)」は5月7日、「2020年以降の香港の自治権の侵食」というタイトルの報告書を公開した。同報告書は北京による香港支配の拡大を明確に描き、米国政府に対香港政策の見直しを促す40ページに及ぶ調査結果を発表した。
5月14日、メリーランド州、ネブラスカ州、西バージニア州で民主党と共和党の初選が行われた。前大統領ドナルド・トランプ氏と現職大統領ジョー・バイデン氏は選挙戦でいくつかの警告信号に直面したが、全体的な状況は安定していた。5月14日予備選挙のハイライト
反ユダヤ主義に対抗することを目的とした法案が米国下院で可決され、憲法修正第一条の権利に影響を及ぼす可能性について党派を超えた議論が巻き起こっている。反ユダヤ主義啓発法として知られるこの法案は、5月1日、321対91の賛成多数で米下院を通過した。