今回の漢字はあまり日本では使われない文字です。「舒」は、伸びやかで楽しく、気持ちがゆったりとしていることを意味します。心地の良い生活とは、必要不可欠な物があることだと思う人もいれば、愛情や褒め言葉を常に受けることだと思う人もいます。中国古代では「心地よさ」をどのようにとらえていたのでしょうか。この「舒」の成り立ちから考察してみましょう。
左側のへん「舍」は捨てる、右側のつくり「予」は与えるという意味です。つまり、人生で追求する自分のための物を捨てることで、心の安定が与えられることを表します。自分に与えられたものを他に譲ることで、人生の小さなことに深く感謝するようになります。
「一歩下がれば、大海と大空が開ける」という格言があります。自己の欲望を放てば、思いもよらない宝物を見つけることになり、本当の意味での「心地よさ」に一歩近づくでしょう。
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