遠藤誉氏の著書「裏切りと陰謀の中国共産党建党100年秘史 習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐」(大紀元)

<書評>遠藤誉著「裏切りと陰謀の中国共産党建党100年秘史 習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐」

「中国共産党の歴史は、血塗られた野望と怨念の歴史だ」(同書まえがき)。

中国研究の第一人者である遠藤誉氏のこの一文は、まさに正鵠を射ているという一言に尽きる。その言葉の後に、遠藤氏は「それを正視するには、『鄧小平神話』を瓦解させなければならない」と続けている。

この「鄧小平神話を瓦解させる」という一点に、同書の精力が集中されているといってもよいだろう。80年代から今日まで約40年続いた「赤い資本主義」は、もとより鄧小平が唱えたものだが、表面上の経済発展とは裏腹に、すさまじい拝金主義と社会道徳の崩壊を招いたことは否めない。

▶ 続きを読む
関連記事
米中首脳の公式晩餐会には米国の著名経営者が出席した一方、公表名簿に中国企業の経営者は見当たらなかった。筆者は米中対立や党の統制、経営者を取り巻くリスクから、その背景を読み解く
米中首脳会談後、双方が公表した文書には関税やAIを巡る説明に違いが残った。米側だけが記した事項もあり、台湾問題については双方とも言及していない
米中首脳会談で延長の「貿易休戦」。だが、レアアース問題は解決していない。米欧が供給網を再構築するまで数年を要する一方、北京はなお輸出管理を交渉材料にできる。2027年1月10日までの「時間」をめぐる競争が始まった
トランプ大統領が習近平を空港で出迎えた異例の対応。厚遇の一方、米軍基地では軍用機も並んだ。交渉の場づくりから国力の誇示、過去の歓迎への返礼まで、その狙いを五つの側面から読み解く
米国で進む「未婚化」。18~39歳男性では、未婚者が既婚者のほぼ2倍に達した。なぜ米国人は結婚しなくなったのか