NZ、移民政策見直しへ 低スキル労働者の受け入れ縮小

[ウェリントン 18日 ロイター] – ニュージーランドのナッシュ観光相は17日遅く、移民政策を変更する計画を明らかにした。

新型コロナウイルスの流行に伴う国境封鎖が完全に解除された後、低スキル労働者を中心に移民の受け入れを縮小する。一方で、高スキル労働者や富裕層の投資家の誘致を目指す方針も示した。

同相は、新型コロナの流行により移民労働者への依存が鮮明になったと発言。移民流入で住宅やインフラへの圧力が近年強まっていると述べた。

また、臨時労働者が多いため、企業は低スキル労働者に依存でき、賃金の抑制が可能になっていると指摘。工場への投資や自国民の雇用・職業訓練がおろそかになっていると主張した。

政府によると、同国では1990年代以降、海外の臨時労働者や学生の流入で人口が増加。労働力人口に占める短期就労ビザ保有者の比率は約5%と、経済協力開発機構(OECD)加盟国で最高になっている。

経営者団体は、政府の計画では高スキル労働者の確保が難しくなると主張している。

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