東京五輪、万全な感染対策講じ安全・安心な大会に向け準備=菅首相

[東京 20日 ロイター] – 菅義偉首相は20日開催されたオンライン形式のイベントで講演し、夏の東京五輪・パラリンピックに関して、万全な感染対策を講じて安全・安心な大会に向けて準備していると強調した。南シナ海などでの一方的な現状変更の試みに反対するとして、中国の海洋進出をけん制した。

新型コロナウイルスのワクチンについて、世界全体の公平なアクセスの確保に取り組むと述べた。

ポストコロナ時代に日本がアジアの成長をけん引していく鍵は「グリーン(環境技術)とデジタル」だと指摘。日本が掲げた温室効果ガスを2030年度までに13年度比で46%削減する目標を達成するため、2兆円の基金や税制措置、国際連携などあらゆる政策を総動員すると述べた。

デジタル庁設立などデジタル改革も一気に加速し、最先端のデジタル国家目指すことも強調した。

安倍晋三前首相が掲げた、法の支配に基づく「自由で開かれたインド・太平洋」構想について、国際社会で幅広い支持を得るようになったと指摘すると同時に、東南アジア諸国連合(ASEAN)独自のインド・太平洋構想「ASEANアウトルック」と原則を共有しているとして、同構想への支持を表明した。

(竹本能文)

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