中国の新疆ウイグル自治区で100万人以上が不当に拘束されているとの報告について、40カ国以上が22日に共同声明を発表し、国連人権高等弁務官ミシェル・バチェレ氏の早急な自治区入りと調査を認めるよう中国に求めた。自治区のホータンで4月撮影。(2021年 ロイター/Thomas Peter)

カナダなど40カ国超、中国に国連高等弁務官の新疆入り容認求める

[ジュネーブ 22日 ロイター] – 中国の新疆ウイグル自治区で100万人以上が不当に拘束されているとの報告について、40カ国以上が22日に共同声明を発表し、国連人権高等弁務官ミシェル・バチェレ氏の早急な自治区入りと調査を認めるよう中国に求めた。

国連人権理事会で共同声明を読み上げたのはカナダのレスリー・ノートン大使。声明にはオーストラリア、英国、フランス、ドイツ、日本、米国などが名を連ねた。

新疆ウイグル自治区では一部で拷問や強制労働も行われているとされる。中国はウイグル族を虐げているとの見方を完全否定。収容所については、宗教過激主義に対抗するための職業訓練施設だと説明している。

共同声明は「信頼できる報告では、新疆で100万人超が恣意的に拘束され、ウイグル族やその他少数民族に偏った監視が広がり、基本的な自由やウイグル文化への制限を示している」と指摘。「われわれは中国に対し、バチェレ高等弁務官など独立した監視団の即時の有意義かつ自由な新疆へのアクセスを認めるよう求める」とした。

ジュネーブの中国国連代表部の上級外交官Jiang Yingfeng氏は、共同声明の内容を否定し「政治的な動機」に基づいた干渉だと非難。

「われわれは、高等弁務官が中国、新疆を訪問することを歓迎する。この訪問はいわゆる推定有罪に基づく調査ではなく、交流と協力を促進するためのものだ」と述べたが、時期には言及しなかった。

共同声明では「国家安全維持法(国安法)下での香港の基本的自由悪化とチベットでの人権状況を引き続き深く懸念している」とも指摘した。

Jiang氏は、これについて「国安法制定以降、香港では混乱から法の支配への変化が見られている」と述べた。

関連記事
アメリカのキャンパス、テスラの工場、そして今月スウェーデンで開催されたユーロビジョン・ソング・コンテストの会場において、混乱を招き、あからさまに破壊的ですらある凶悪犯たちに共通するものは何だろうか?彼らは皆、何らかの形で資本主義を破壊したいのだ。
5月16日、欧州の消費者団体は、動画プラットフォーム拼多多(Pinduoduo)の海外ECオンラインショップT […]
世界政府実現への努力は決して止むことはなかった。国連はその一つに過ぎない。エリートの狙いは、最も賢い人々からなる極少数のエリートによって支配される未来の世界政府だ。
多くのアメリカ人は、いまや1960年の選挙についてあまり覚えていない。 また、2020年の選挙が1960年の選挙と非常に似ていることに気づいている人も少ない。
アヴリル・ヘインズ国家情報長官によると、北京は米国や世界の選挙に影響を与える能力に自信を深めているという。 2024年の選挙に対する外国の脅威に関する上院公聴会でヘインズ氏は、中共当局は人工知能とビッグデータ分析を通じて影響力作戦のツールを完成させていると述べた。