大紀元エポックタイムズ・ジャパン

【歌の手帳】五月待つ

五月待つ花橘(はなたちばな)の香をかげば昔の人の袖の香ぞする(古今集)

歌意「五月(さつき)に咲く橘の花を、今年も心待ちにしてきました。その香をかぐと、昔親しかった、あの殿方の袖の香を思い出せますもの」。

よみ人知らずの歌です。「袖の香」の持ち主は男性ですので、歌の作者は女性でしょう。作者が男性であれば、女性がもつ「長く美しい髪」を歌に詠んだはずです。柑橘類である橘は、花は鑑賞の対象になりませんが、芳香がすばらしいので文学の題材となります。

▶ 続きを読む
関連記事
ケールの栄養、効能、食べ方、保存法までまとめた完全ガイド。苦みを抑え、吸収を高める調理のコツも紹介します
寝返りを打っただけで、突然ぐるぐるめまいがすることがあります。原因は、耳の中の小さな「石」かもしれません。
肉や卵だけを食べるカーニボア食は、危険な流行か、治療の道具か。腸、栄養、心臓への影響を科学的に考えます
1200年の歴史を誇る京都の「西陣織」をはじめ、存亡の危機に瀕する日本の伝統工芸の過酷な現実と課題を浮き彫りにした一編。市場原理と文化継承の葛藤を描きつつ、手仕事の価値を後世へ残すための責任と希望を問いかける
今日、歯が痛くても抗生物質があり、暑くてもエアコンがある。当たり前すぎて気づかない現代の恩恵を、先祖の目線から見つめ直してみると、日常への感謝が自然と湧いてきます