中国、小学生の読書物をチェック 宗教書や外国書籍禁止
中国・山東省慶雲県のある小学校はこのほど、教師や保護者に対し、児童が自宅で宗教書や外国書籍を読んでいないか、チェックを求める通達を出した。
ネットユーザーが提供した中国のSNS「ウィーチャット(微信)」のスクリーンショットによれば、同小学校は保護者に対して、宗教書籍や反動的な本、外国書籍など中国国営の新華書店が発行していない書籍や視聴覚資料について、チェックを行うよう要求した。
通知は、児童全員に対して漏れがないようにチェックすることを強調した。ほかに校内にある「図書コーナー」や図書館などにある新華書店以外の書籍や視聴覚資料にも、より注意を払うよう付け加えた。
河南省鄭州市の元中学校教師である王氏は24日、ラジオ・フリー・アジア(RFA)のインタビューに対し、「当局は学生が非公式の情報や校外書籍との接触を望んでいない」と指摘した。
「海外の出版物は中国の中央宣伝部からの審査を受けないため、学生がそれらから何らかの真実を知ってしまうことを、彼ら(政府)は恐れているのかもしれない」
また、上海の元教師である顧国平氏はRFAに対し、当局のこの動きは学生にいわゆる愛国・愛党の共産主義イデオロギーを植え付けるためのものだと指摘した。「文化大革命の再来だ」と語った。
(翻訳編集・王凌)
関連記事
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。