6月27日、 ミャンマーの治安部隊に3か月以上拘束された同国生まれの米国籍ジャーナリストが米バージニア州からロイターの電話インタビューに応じ、「何度も殴られ、平手打ちされた。何を言っても殴られるだけだった」と拷問を受けた様子を語った。写真はネーサン・マウン氏。米バージニア州で26日撮影。提供写真(2021年 ロイター)

ミャンマーで拘束の米国籍ジャーナリスト 目隠しされ殴打と証言

[27日 ロイター] – ミャンマーの治安部隊に3か月以上拘束された同国生まれの米国籍ジャーナリストが25日、米バージニア州からロイターの電話インタビューに応じ、「何度も殴られ、平手打ちされた。何を言っても殴られるだけだった」と拷問を受けた様子を語った。

オンラインメディア「カマユート・メディア」の編集長のネーサン・マウン氏(44)は3月9日にオフィスに踏み込まれて拘束され、ニュースの内容や同氏の役割、同メディアーの運営について尋問を受けた。

最初の3、4日の拷問が最もひどかったという。両手で鼓膜の辺りを何度もたたき、あるいは両頬をはたき、両肩を殴るなどの暴行を受けた。立つことが許されず、両足が腫れ上がった。また、後ろ手に手錠をかけられ、1週間以上も布で二重に目隠しされた。3、4日間は眠ることが許されず、絶え間なく尋問されたという。

マウン氏が米国市民だと分かると、4日目になってようやく殴られる回数が減った。8日目に部隊幹部がやって来て目隠しを外した。6月15日に解放されて米国に送還されたという。同氏は1990年代に難民として米国に脱出していた。

マウン氏によると、自分よりも同僚の拷問の方がきつく、その同僚は今も拘束されたまま。2日間同室になった人は手錠された手を机の上で置いて殴られ、皮膚は裂けていた。他の建物からは叫び声や嘆願する声、悲鳴が聞こえてきたという。

人権団体によると、ミャンマー国軍が2月1日にクーデターを起こして以来、5200人近くが収監され、治安部隊に殺害されたのは少なくとも881人という。

国軍側は、収容者は法にのとっって扱われていると主張している。

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