2011年5月4日、被災した原子力発電所から西に50km離れた福島県二本松市で、キュウリ畑を確認する農家(YOSHIKAZU TSUNO/AFP via Getty Images)

「福島産農産品が安全」と主張の中国人研究者、ネットで非難される

「福島産の農産品は安全だ」と主張した中国広東省科学院の陳能場研究員の講演動画は中国のネット上で非難され、取り下げられた。

土壌専門家の陳研究員は4月27日、政府系シンクタンク「中国科学院」が主催したフォーラムで放射線物質に汚染された土壌が除染作業を経て、安全な農作物を栽培できるのかについて講演した。その際、福島県を例に挙げ、「安全な農産品の生産が可能だ」と述べた。

6月23日に公開された動画で、陳氏は福島第一原発事故が起きた2011年には、日本の2.2%のコメから基準値を超えるセシウムを検出したが、翌年からこの比率が大幅に下がり、15年以降、基準値越えの放射線物質は検出されていないと指摘した。日本で講じられた措置と検査データを挙げ、「福島産の農産品は安全だ」と結論づけた。

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