死してなお「慈母の顔」台湾5000年前の人骨
死してなお、我が子を優しく見つめる人骨。それはまさに「慈母の顔」だった。
台中安和遺跡で発見された人骨が、最新の研究の結果、約5000年前のものであることがわかった。
台湾国立自然博物館の研究チームにより、台中市張家祖廟付近で、台湾では数少ない墓群が発見されたのは2003年のこと。
以来、同遺跡から発掘された人骨48体に関する研究と鑑定が進み、最新の炭素14による測定では、4000~4800年前の人骨であることが確認された。その中の一対は、母子と見られる人骨で、我が子を胸に抱いて優しく見つめる「母」の表情が伺われる。
台湾国立自然科学博物館の屈慧麗主任はロイターの取材に対し、「出土した時、我われ考古学者は皆驚いた。この母親は、頭を下げて、子どもを見つめていたからだ」と述べた。
母子の化石鑑定の結果、母親のほうは20歳から25歳くらいで、身長は約160センチ。赤ちゃんの身長は約50センチで、性別は不明という。
赤ちゃんの身長や骨格からして、生後約6ヵ月と推定される。2人は、ほぼ同時期に亡くなって一緒に埋葬されたものと見られるが、母親が子どもを抱く姿勢で埋葬されたことで、5000年後を生きる現代の私たちに、恒久不変の母性愛を伝えるものとなった。
(翻訳編集・鳥飼聡)
関連記事
COVID-19の予防や症状緩和に役立つエッセンシャルオイルの使い方を紹介。家庭でできる簡単な方法で、ウイルス抑制や免疫力アップをサポートします。
膵臓がんの早期発見は難しいですが、わずかな症状を見逃さないことが重要です。膵臓がんの主なサインやリスク要因、治療法について知り、早期対策を始めましょう。
衣服に潜む有害物質とその健康リスクとは?有毒物質が引き起こす可能性のある症状と、それを防ぐための対策を知って、より安全な衣類選びをしよう。
SAD(季節性情動障害)は、日照時間や気温などの季節の変化によって気分が上下し、うつ症状が強まる特徴を持つ障害だ。早期の対策やサポートが症状の悪化を防ぎ、日常生活への影響を軽減する。
アルロースは天然に存在する希少な糖である。砂糖よりも低カロリーであり、血糖値への影響が少ないことから、ダイエットや糖尿病管理を行う人々に注目されている。一方で、大量摂取時の安全性については未知の部分が多いため、適度な使用が重要である。