リオ・ティント、セルビアのリチウム事業に24億ドル投資へ

[ロンドン 27日 ロイター] – 英豪系資源大手リオ・ティントは27日、電気自動車(EV)向けバッテリーの需要増加を受け、セルビア・ジャダールのリチウム事業に24億ドルを投資する意向を明らかにした。

同社は関連施設を2022年から4年かけて建設する計画。投資については年内に最終決定する。

リチウムはEV用バッテリーに不可欠の材料。ドイツのBMWやフォルクスワーゲン、米テスラなど自動車メーカー各社は鉱山会社との提携を通じて原材料を直接調達し、ボトルネックを回避、工場のフル稼働状態を維持することを目指している。

欧州で昨年販売された新車9台に1台はEVもしくはプラグインハイブリッド車(PHV)だった。

ジャダール鉱床は、セルビア西部ロズニツァにあり、2004年に発見された。地下鉱山とオンサイト加工施設から成り、バッテリー用の炭酸リチウムを生産する。リチウムは再生可能エネルギーの貯蔵にも使われる。同鉱床では太陽光パネルや風力タービンに使われるホウ酸塩も生産する。

ジャダール事業により、リオは少なくとも向こう15年間は欧州最大のリチウム供給企業になる見込み。

ヤコブ・スタウショーン最高経営責任者(CEO)は「セルビアとリオティントは世界的なエネルギートランジション(転換)に伴うリチウム需要増加の好機に乗ることができるだろう」と説明した。同社は年間100万台以上のEVにリチウムを供給する予定という。

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