中国の戦闘機は「水に弱い」と政府メディア報道 台湾飛来13日間中止は台風の影響か
中国軍機は11日、13日ぶりに台湾が指定する「防空識別圏」に進入した。中国官製メディアがこのほど「国産の戦闘機は水に弱く、濡れると錆びるからだ」と報じたため、中国軍がしばらくの間、進入を中止したのは台湾海峡周辺の悪天候が原因ではないかとの憶測が広まっている。
中国国営中央テレビ(CCTV)の軍事番組「軍武零距離」(毎週土曜夜8時)の最新話で、司会者は国産の新世代戦闘機J-10Bの機体清掃を現場で体験していた。スポンジを手に取って機体を拭く司会者に対し、そばにいた軍人は「水をかけて洗浄すれば、水分が機体に入り、内部の部品が錆びてしまうため、メンテナンスの際には、スポンジでドライクリーニングしている」と説明していた。
番組放送後、中国のネットユーザーらは「雨が降ればもう飛べないのか?」「雨天の作戦はどうなる?」「画面の中の対話は機密事項だ、公開されるべきではない」「米軍の戦闘機は水で洗い流すだけで、それに比べると中国の方がすごいだろう」などと皮肉る者もいた。
台湾のコメンテーターの黃創夏氏は自身のFacebookを更新し、「なるほど、台湾では過去13日間、ずっと雨だったから、それで(中国軍機による)嫌がらせが止まったのか。水に触れると、錆びるからね。中国の軍機は夜間作戦の能力を強化しなければならないだけでなく、雨天時の作戦にも大きなリスクを抱えているのか」と書き込んだ。
最近、台湾海峡周辺は台風の影響で、連日大雨が続いていた。ようやく天候が回復した11日、中国軍は13日ぶりに台湾領空へ侵入した。
台湾は12日、11日に続いて中国軍の軍用機6機が防空識別圏に進入したと発表した。
(翻訳編集・李凌)
関連記事
米銀行大手のJPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ、シティグループの各最高経営責任者(CEO)は21日 […]
バイデン米大統領は18日、米CBSテレビのインタビューで、中国が台湾に侵攻すれば米軍が防衛すると明言した。台湾 […]
米上院外交委員会は14日、台湾への関与を強化する「台湾政策法案」(Taiwan Policy Act)を賛成1 […]
台湾の半導体大手、聯華電子(UMC)創業者の曹興誠(ロバート・ツァオ)氏(75)は1日、台湾軍と連携して活動で […]
台湾の民間シンクタンク、台湾民意基金会は16日、ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問や中国軍の軍事演習などに関 […]