eanstudio / PIXTA

双子の指紋は全く同じなのか?

一卵性双生児は外見だけでなく、体型や動作、声も似ており、まるで自分のコピーのようです。

同じ服を着て、同じような格好をしていた場合、誰が誰だかわからなくなってしまうでしょう。

では、もし双生児がコピーのようなものであれば、指紋も同じになるのではないかと疑問に思う人もいるのではないでしょうか? 指紋は本人識別に使うことができるのでしょうか?

Live Scienceのウェブサイトよると、双子は遺伝的にはほぼ同じですが、完全に同一なDNAを持っているわけではないため、指紋も同じにはなりません。

英国シェフィールド・ハラム大学の法医学者で指紋の専門家であるシモーナ・フランセーズ氏は、同サイト内で、「双子は一般の人よりも共通点が多いが、指紋は異なるため、十分に本人を識別できます」と述べています。

フランセーズ氏は、世界中の全ての人が異なる指紋をしており、同じ人の指紋でもそれぞれが異なると言います。

また、「2人の人間が同じ指紋を持つ確率は約640億分の1です。 未だに同一な2つの指紋が確認されたことはありません」とも述べました。

しかし、もし双子のDNAがほとんど同じであれば、なぜ彼らの指紋は2人を区別できるほど違うのでしょうか?

フランセーズ氏は、指紋の生成に影響を与える要因はDNAだけではないと説明しました。 指紋の形成には、胎内のさまざまな環境要因も関係しています。

フランセーズ氏によると、胎児の指紋は母親の妊娠13週から19週の間に形成されるそうです。 子宮の中での胎児の位置、栄養状態、へその緒の長さなど、すべてが指紋に影響します。

また、フランセーズ氏によると、双子が生まれた後、皮膚の状態、傷、火傷などといった、他の要因が指紋に影響を与えることもあるそうです。

稀に見られる例として、薬による治療で指紋のパターンが永久的または一時的に変化することもあるといいます。

(訳:神谷一真)

関連記事
「血管の老化」が心筋梗塞や脳卒中を招く⁉ でも安心。ブロッコリーやリンゴなどの“若返り食材”と、1日3分の簡単運動で血管年齢は変えられる!
かつて菜食主義を信じていた有名シェフが、自然と命の循環を見つめ直し、再生農業の道へ。すべての命が関わる「ほんものの食」とは何か──その答えがここにあります。
人生のどん底で出会った一冊の本が、心と体に奇跡をもたらした──書道家や太極拳指導者、そして46年の病を抱えた女性。それぞれが法輪功に出会い、人生が一変した体験とは?
夜中に突然、ふくらはぎが激痛…その原因と対処法、そして予防に効く10の食材とは?中医学の知見を交えて、こむら返りの根本対策を紹介!
春に桜餅を食べるのは、実は理にかなっていた?小豆・もち米・桜の葉がやさしく体をととのえる理由とは──春の不調に寄り添う、薬膳和菓子の知恵を紹介。