米ミシシッピ州南西部に移動した「アイダ」は30日、ハリケーンから熱帯暴風雨に勢力を弱めたものの、なお猛威を奮い、ルイジアナ・ミシシッピ両州では広範囲の停電が継続。ルイジアナ州で被害にあった家屋(2021年 ロイター/Michael DeMocker)

「アイダ」なお猛威、1人死亡 原油生産直撃 ガソリン価格に影響も

[ニューオーリンズ/ヒューストン 30日 ロイター] – 米ミシシッピ州南西部に移動した「アイダ」は30日、ハリケーンから熱帯暴風雨に勢力を弱めたものの、なお猛威を奮い、ルイジアナ・ミシシッピ両州では広範囲の停電が継続。少なくとも1人が死亡した。当局は住民に対し、アイダの影響で落下した電線や瓦礫が散乱する道路に出ないよう警告している。

ルイジアナ州のエドワーズ州知事によると、州内のほとんどの地域で電気が使えず、多くの水道施設も停止。同州の最大都市ニューオーリンズでは緊急ダイヤルが利用できなくなった。今後、死者が増える可能性が高いという。

米国内の停電状況を追跡するパワーアウテージによると、ルイジアナ州では約100万軒、ミシシッピ州では約13万軒の停電が発生している。

バイデン大統領はルイジアナ州に大規模な災害を宣言し、連邦当局に救援を命じた。

こうしたなか、アイダはメキシコ湾岸の原油生産やガソリン供給にも影響を及ぼしている。

米安全環境執行局(BSEE)によると、アイダの影響でメキシコ湾岸の生産は約95%がストップ。原油は172万バレル、天然ガスも20億立方フィート超の生産に影響が出ている。

石油各社の状況は、エクソンモービルが、電力などが安定するまでルイジアナ州の製油所(生産量日量52万バレル)を閉鎖。シェブロンも同州にある施設の閉鎖を続けるとした。

米パイプライン最大手のコロニアル・パイプラインは、ヒューストンからノースカロライナ州グリーンズボロへのガソリン供給を停止。アイダの影響を確認した上で稼働を完全に再開するという。コロニアル・パイプラインは米東海岸で使用されるガソリンの約半分を供給している。

カナダのパイプライン運営会社エンブリッジは、設備の評価を行うために作業員を派遣しているほか、同社がサービスを提供している海上プラットフォームで石油・ガス生産が停止しているため、同社のパイプラインが稼働していないと明らかにした。

調査会社ガスバディによると、アイダ襲来に伴う生産減少によりガソリンの小売価格が1ガロン当たり0.05─0.10ドル上昇する見込み。

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