ワクチン混入の異物はステンレス片 死亡事例とは「現段階で関係なし」=共同声明
新型コロナウイルスワクチンに混入していた異物について、厚生労働省は1日、製造機器のステンレス製の破片であったと発表した。ステンレスは医療用機器にも使用されており、筋肉内に注入された場合でも医療上のリスクが増大する可能性は低いとした。また、武田薬品工業とモデルナ社は共同声明のなかで、再発防止策を講じるとともに、2人の男性の死亡事例と注射の因果関係は現時点で確認されていないと主張した。
厚生労働省は公式ホームページ上で調査結果を公開した。武田薬品工業はワクチンの製造元モデルナ社と、その欧州における委託生産拠点であるスペインの ROVI Pharma Industrial Services, S.A.(以下、「ROVI 社」)と共同で調査を行ったところ、異物はワクチンの製造ラインで混入した可能性があるとの結論に至った。
異物が混入する最も可能性が高いものとして、ワクチンにフタをつける過程の機器に取り付けられた「2つの金属部品の設置不具合による摩擦」を挙げた。
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