イメージ写真 ( *chaco* / PIXTA)
神医華佗の物語(3)

胎内に残された死産児を見極める

華佗産婦人科や小児科での活躍も、とても素晴らしいものでした。

腰痛は子宮内で死産した胎児が残っていた

ある重い腰痛にかかった女性は、腰が痛くて、食べることも飲むこともできず、治療のために華佗のもとへ訪れました。華佗が脈を見たところ、その女性は妊娠中に怪我をして、胎児が生まれなかったようでした。 しかし女性の夫は、「確かに彼女は怪我をしたが、胎児はもう生まれてしまったんだ」と言いました。

すると華陀は「私が脈を見たところでは、胎児はまだ子宮の中にいます」と言い、薬を飲むように彼女に言いました。 1日後、彼女は激しい腹痛に襲われて、華佗をまた訪ねました。 診察を終えた華佗は、「脈を見る限り、前の日と同じようですね。 怪我をした後、1人目を産む時に出血が多く、2人目がスムーズに産まれず、お腹の中で胎児が死んでしまい、血流に影響が出たのです」 と言いました。その後、助産師が手術を行い、女性の子宮から男の子を取り出すことができました。手足は揃っていましたが、顔色は黒くなっていました。

近代的な機器がなかった古代において、華佗は胎内に死産の子供がいることを確信していました。脈の診断だけで、あるいは経験だけで、果たしてそれができるのでしょうか。これは本当に不可解なことです。 恣意的な判断をすれば、誤って一世代前の奇跡の医師たちの評判を落としてしまうことになったでしょう。

子供の病気の根本原因は母親にあった

また東陽市の陳淑山という人が、華佗に2歳の子供を見てほしいと言ってきました。 子供は重い赤痢にかかり、昼夜を問わず泣き続け、体重も減っていました。 華佗はまず脈を感じ、次に子供の全身を触り、子供の喉を見て、陳淑山に「あなたの子供が病気なのは、母親が不健康で、乳の出が悪いからです」と言いました。華佗はその子に自家製の「シーフー・ニウワン薬」を与えたところ、10日も経たないうちに子供の病気は治りました。

(翻訳・井田)

関連記事
COVID-19の予防や症状緩和に役立つエッセンシャルオイルの使い方を紹介。家庭でできる簡単な方法で、ウイルス抑制や免疫力アップをサポートします。
膵臓がんの早期発見は難しいですが、わずかな症状を見逃さないことが重要です。膵臓がんの主なサインやリスク要因、治療法について知り、早期対策を始めましょう。
衣服に潜む有害物質とその健康リスクとは?有毒物質が引き起こす可能性のある症状と、それを防ぐための対策を知って、より安全な衣類選びをしよう。
SAD(季節性情動障害)は、日照時間や気温などの季節の変化によって気分が上下し、うつ症状が強まる特徴を持つ障害だ。早期の対策やサポートが症状の悪化を防ぎ、日常生活への影響を軽減する。
アルロースは天然に存在する希少な糖である。砂糖よりも低カロリーであり、血糖値への影響が少ないことから、ダイエットや糖尿病管理を行う人々に注目されている。一方で、大量摂取時の安全性については未知の部分が多いため、適度な使用が重要である。