「赤い貴族が中国の真の支配者」4年前失踪の女性富豪、元夫が暴露本を出版

「赤い貴族」と呼ばれる中国共産党高官の子弟とビジネス界の癒着を描いた新書『Red Roulette: An Insider’s Story of Wealth, Power, Corruption, and Vengeance in Today’s China』(和訳:赤いルーレット:今日の中国における富と権力、腐敗と復讐の裏話)が9月7日、米国で出版された。

著者のデズモンド・シャム(Desmond Shum、沈棟)氏は幼少時代に香港に移民し、現在イギリスに在住している中国系ビジネスマン。2000年代初めから、実業家の元妻とともに10数年間にわたり、党幹部や赤い貴族の間で人脈を広げ、官商癒着を通じて巨額の利益を得ていた。4年前、元妻が突然、行方不明となった。高官の汚職事件に関わり、当局に拘束されたとみられる。

本の出版を控え、シャム氏が複数の外国メディアのインタビューを受けた。その直後、同氏のもとに元妻から電話があった。「人命に関わる」と本の出版を取りやめるよう同氏を説得していたという。

▶ 続きを読む
関連記事
中国経済が不振にあえぐ中、習近平は米国とのハイテク競争に突き進んでいる。英独メディアは、その姿をソ連末期の宇宙競争になぞらえ、経済をさらに圧迫する危うい賭けだと指摘
戦狼に対抗するのは「戦猫」だった。台湾の蕭美琴副総統が本紙の独占インタビューで語る対中戦略の真髄。柔軟さと鋭い爪で圧力に向き合う外交の新モデルとは
中共は外資誘致に向けた新措置を打ち出したが、対中直接投資の減少は続いている。4月に公表した「産業チェーン・サプライチェーン安全規定」が外資企業の警戒感を強め、撤退を加速させているという
中国で「民族団結進歩促進法」を7月1日から施行する。同法について中共政府は、「中華民族共同体意識」を強固にし、各民族の合法的権利を守るための法律だと説明しているが、真の目的は何だろうか
今年も「We are sorry」の季節がやって来た。豪雨で混乱する中国の空港では、この謝罪放送が利用客の間で「空港専用BGM」と呼ばれている