オランダで25日、バーやレストラン、劇場その他の入場に新型コロナウイルスワクチン接種を証明する「コロナパス」の提示が義務化されたことに反発し、数百人がデモを展開した。写真は9月25日、ハーグで撮影(2021年 ロイター/Eva Plevier)

オランダで「コロナパス」に反発し数百人がデモ、接客部門中心

[ハーグ 25日 ロイター] – オランダで25日、バーやレストラン、劇場その他の入場に新型コロナウイルスワクチン接種を証明する「コロナパス」の提示が義務化されたことに反発し、数百人がデモを展開した。

「コロナパス」導入と同時に、国内の社会的距離(ソーシャルディスタンス)措置がほぼ全面解除となった。同国では、人口の72%が少なくとも1回のワクチン接種を完了している。

公共交通機関でのマスク着用は引き続き義務となっているが、学校では学生も教員もマスク着用は義務付けられていない。また、公共の場における1.5メートルの身体距離確保義務も撤廃された。

デモ隊はラウドスピーカーでテクノ音楽をかけながらプラカードなどを掲げてハーグの議会の通りを行進。一部のプラカードには、コロナ規制を圧制的な政府による政策に見立て、「医療のアパルトヘイト(人種隔離政策)。ワクチンパスポートを撤回せよ」などと書かれていた。

いわゆるコロナパスに対しては、接客業関係者を中心にイタリアやフランスなど他の欧州諸国でも導入時に反発が起きている。オランダでは大半が支持しているが、接客部門の業界団体が公表した加入者調査によると、バーとレストラン経営者の40%超が来店客にコロナパスの提示を求めないと回答した。

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