9月28日、経済産業省は中国による日本製ステンレス製品に対するアンチ・ダンピング措置について、WTO協定に基づく紛争処理小委員会が設置されたと発表した。ジュネーブのWTO本部で昨年7月撮影(2021年 ロイター/Denis Balibouse)

日本の対中国ステンレス製品輸出、関税措置でWTOがパネル設置

[東京 28日 ロイター] – 経済産業省は28日、中国による日本製ステンレス製品に対するアンチ・ダンピング(不当廉売)措置について、世界貿易機関(WTO)協定に基づく紛争処理小委員会(パネル)が27日に設置されたと発表した。

中国が2019年7月から実施しているステンレス製品に対するアンチ・ダンピング措置について、7月に行った日中2国間協議では解決に至らず、8月19日にパネル設置を要請していた。

今後、パネルは関税措置のWTO協定の整合性について審理・判断し、違反が認められる場合にはその是正を勧告する。決定に不服のある場合、中国は上級委員会に上訴することができる。

2019年の日本から中国へのステンレス製品の輸出額は年間約700億円。うち対象製品の輸出額は約92億円となっている。

関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。