米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は27日、ブルームバーグテレビとのインタビューで、中国による極超音速兵器の発射実験が今夏に行われたことを米当局者として初めて認め、「非常に懸念している」と述べた。写真は連邦議会の公聴会で答弁するミリー氏。9月29日、ワシントンで撮影(2021年 代表撮影)

中国の極超音速兵器実験、米軍制服組トップが確認「非常に懸念」

[ワシントン 27日 ロイター] – 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は27日、ブルームバーグテレビとのインタビューで、中国による極超音速兵器の発射実験が今夏に行われたことを米当局者として初めて認め、「非常に懸念している」と述べた。

発射実験は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が最初に報道。米国防総省は直接的な確認を避けていた。バイデン米大統領らは中国の極超音速兵器開発に関する一般的な懸念を表明していた。

ミリー氏は旧ソ連が1957年に初の人工衛星「スプートニク」を打ち上げた時と「非常に近い」出来事だと指摘。「われわれが目にしたのは極超音速兵器システムの実験という非常に重大な出来事であり、非常に懸念している」と述べた。

中国外務省は、極超音速兵器の実験を行ったとの報道を否定。7月に定期的な試験を行ったものの、「ミサイルではなく、宇宙船だ」と説明している。

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